《人生観》に出会うワーク【久瑠あさ美メンタルトレーニング】第8回#1講評
久瑠あさ美の「コロナ禍以後をいかに生きるか」Vol.8
■ワークを通して浮かび上がるもの
久瑠:動機は不純かもしれないけれど、書かされたんじゃなくて、結局は自分で書いたんですよ。
鈴木:いやあ、たしかに動機は不純なんですよ(笑)
久瑠:動機なんてどうでもいいんです。大事なのは、何が残せるかなんですよ。
最後何が残るのか。人と出会った時に、自分の中に「遺香」が残りますよね。
目を瞑ったときに、残るものはなんだろう?香りも消えますね。イメージの残像も、顔も、名前も消えていく。でも、心に残っているものがある。それは、自分の体感です。それこそがリアリズムなんですよ。
鈴木:うんうん。(久瑠先生の仰ること、感覚としてすごくわかります)
久瑠:かつて誰かと出会った。もう顔も名前も残っていない。でもすごい温かった。「出会ってよかったな」と、存在自体に感謝する。そういうものが最後に残るんです。
満足度の高い仕事・満足度の高い役割って、最終的にはそういうものなんですよ。要は「(相手の)存在が有難い」ってことです。
その体感は、イメージ・そして想像力さえあればつくり出すことができる。まだ出会ってないし体験できてないことだろうと、自分が体験したかのようにイメージする。その感性さえあれば、その能力を磨き続けることさえできれば、人間の可能性を無限に引き出すことができるんです。
久瑠:コツコツ進めた甲斐荘さんとは対照的に、鈴木さんはまず過去を100個出して、現在の200個もやっつけて、未来の300個まで一気に書き倒したという状況ですよね。「こんなもんで何が分かるんだ」ってところから始まって、バンバン書いていったその先に、最後の最後出てきたものは、「美しい人生」ですね。
鈴木:ははは(笑)……。そうですね、確かに(笑)、美しい人生ですね。
久瑠:他の人がこのワークの結果を見たら、「なんて充実した人生を生きてる人なんだろう」そして「非常に魅力的な人だ」と思うはずです。だって鈴木さんは仕事、世の中、そして他人に役立てる自分に気付けていますから。
ここに書いた、「書き切った」という現実が起きたのは、ここに書き切った人生観を鈴木さんが潜在的に持っていたからです。そして、今ここで、「この人生観を持ち続けていく」と決めれば、そういう未来を手にしたことになるわけでしょう?
大切なのは、「何をするかの前に、まず未来を決める」こと。それをやるかやらないかは、決して現地点での能力云々の問題ではないのです。
「頭でなく、心に従う」を実践するためには、人間の無意識の領域、潜在意識へのアプローチが必要なんです。
鈴木:うんうん。(「未来を決める」!行動を起こすことが難しいと感じているのは、頭で考えてしまうからなんだ)
久瑠:そうして決めた「未来」が自分に必要ないと分かった時には、自らの手で手放すことも、いつだってできます。
そして「自分で人生の舵取りをする」上で、「自分で舵を取れるかどうか」よりも大事なこと、それは「舵を取るに値する人生であるか」ということです。
このワークで鈴木さん自身が見出した「人との関係性を大事にしたい」という信念。それこそが、鈴木さんの過去から現在~未来までを通じてたしかに存在している「一連の自分」なんです。
まとめ:ワークを通じて浮かび上がった自分の人生観が、あなたの本当の姿です。